　さて、京は電車に乗ってどこかへ行くって事は滅多にしないんだけど、この前電車に乗ったのよ。何年ぶりだよって感じで、車両が変わっててびっくりした。京の記憶ではJR湖西線はカボチャの断面みたいなオレンジと緑のツートンカラーだと思っていたんだけど、緑一色になってた。どうやら二色塗りはコストが掛かるとかで変わったみたいだね。

　でね、ホケ～っと琵琶湖（池）を見ながら電車に乗っていたら三脚が立ってる訳ですよ。電車を撮ってる『撮り鉄』って奴ね。

　全部ひっくるめると鉄道好きなんだけど、その鉄道好きの中で写真や音を撮ったりするのが撮り鉄。その撮り鉄にもいろいろ種類が在って、写真を撮るのが好きとか車内の音を録音したりとか有るみたい。

　でね、京は写真もたしなんでいたからある程度は解るつもりなんですが、『にわか撮り鉄』と『本当の撮り鉄』って見ただけで分かるもんだなぁと。機材が立派とか服装がどうとかじゃなくて、立ち振る舞いと言うか佇まい？　なんか違うんだよね。

　写真のにわか撮り鉄で見かけるのが周囲の事を考えていない人。車を停めてはいけない所に車を停めたり、他人の敷地に無断で入ったり。京の街を走っているJR湖西線は高架だから見かけないけど、路線によっては軌道内へ入る大馬鹿者も居るとか。あんな大きな物体が鉄の輪っかで走るんですぜ、ブレーキをかけてもクルマみたいに止まれんよ。マナーの良い撮り鉄が適度な距離を保って写真を撮っている所の前へ割り込んで写真を撮ったりする輩もいるとか。

　線路沿いにある木を切り倒したり、標識を取っ払う輩もいるとか。よく考えりゃさ、写真の撮り鉄って電車なり列車に乗らないのが多いよね。つまり鉄道会社に金を落とさない訳だ。これじゃ客とは言えんよね。にも拘らず鉄道会社に迷惑をかける。これじゃ疫病神とか厄介者って言われても仕方がないと思います。

　じゃあ乗ってる撮り鉄はいいのかって？　いや、たまに『録音しているから静かに！』なんて言ってる『音撮り鉄』も見かけますからなぁ。生きている列車の音を撮るなら乗客の会話も含めて鉄道の味だと思うんだけどね。蒸気機関車の煙は迷惑だけど、あれも在って当然の物よ。利用者の会話なんて機関車の煙と一緒。

　まぁとにかく、公共交通機関の利用者や運行会社に迷惑をかけないでくださいねって事で曲行きましょう。電車や列車と言えば……これでGo!

https://www.youtube.com/watch?v=SQo3HJfJ60g　