第10話 令和は女性の時代なの! 

(『あたい製作委員会』よりのお詫び。第10話につき、お知らせします。実作者が睡眠薬を飲んで執筆したため、当初のタイトルを忘れ、内容が全く異なることを書いています。今後、このようなことが二度とないと言い切れないことをお詫び申し上げます。実作者への戒めと嫌がらせのため、あえて、タイトルはそのままとします)


 ちわっす、あたいだよ。


 書籍取次大手、日販のホームページ『ほんのひきだし』に六月の新刊文庫一覧が出たんだけど、あたい的には大外れ。その分、金を使わなくていいから、それはそれでいいんだけど。

 一番びっくりしたのは角川文庫の発売日が下旬から月半ばに変わったこと。意図が全然わからない。読者も戸惑うんじゃない?

 まあ、好きな作家の名前も散見できるんだけど、揃いも揃って、つまんないシリーズの続編だから買わない。大倉崇裕は『警視庁いきものがかり』シリーズ。ドラマにもなったけど、あたいは初巻で匙を投げたわ。単純につまらなかったの。田中啓文はかなり好きだけど『浮世奉行と三悪人』ってシリーズで、時代物なのよ。あたいはその前に出てた『鍋奉行』シリーズも途中で読むの中断しているから、全く、手を出す気はないわ。彼は本来、ギャグSFが本分で、それから、ミステリー畑に進出して来たの。そのあたりの作品が面白いのに、なんで、時代物を書くんだろう? 不思議。不思議といえば、倉坂鬼一郎よね。彼はちょっとおかしな、ミステリーばっかり書いていて、なんとなく面白かったのに、突然、佐伯泰英もどきの時代劇、通称『お父さんのライトノベル』を書き出しちゃったの。もう、ミステリーには帰って来そうもないわね。がっかりだよ。


 あとさあ、鳴神響一という人が、毎月のように文庫を出しているんだけど、そういう速書きの人の小説って読む気がしないの。この人はちなみに角川春樹小説賞をとってデビューしたのね。あたいはその次の回にこっそり応募したんだけど、箸にも棒にもかからなかったの。だから、やっかみよ。悪かったわね。

 西村京太郎に至っては、毎月、複数冊出るじゃない? あの先生、どういう脳みそしてんだろう。脳科学者は彼の脳みそを生きているうちに調べた方がいいわ。もしくは、あくまで想像だけど『三銃士』のデュマみたいに大勢の弟子と共作してんのかもね。『西村京太郎の小説工場』よ。産業革命はまだ始まってないわ。たぶん。でもさあ、剣でやりあうのになんで『三銃士』なの?


 昨日、たらふく夕飯を食べたから、体重が増えちゃった。絶食の減量は効果がないってことね。筋肉つけて、熱量を増やすべきなんでしょうけど、まあムリね。小唄ってエネルギー消費しないのかしら。

 ただ、臨戦態勢自体は継続中だから、昨日みたいにカレーパンのスイッチが入らなければ、交感神経優位でアドレナリンがドバドバ出てるから、食欲は最小限に抑えられるはずなのよねえ。新任くんからの電話が永遠にかかってこなければいいのにね。

 はい、さようなら。

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