第2話【ノア・イズ・ベスト】


目の前に立派な木造船がありましたとさ。


人類最初に乗ることを許されたのは、今年で99歳を迎える女性こと、柳浦大重朗亀子やなぎうらだいじゅうろうかめこ


巨大な木造船は地球全体を巻き込む未曾有の天変地異を見事に耐え凌いだ。


そして、願うだろう……新たな人類の繁栄を――





最後に彼女が叫んだ一言は、誰にも届くことはなかった。


「本当に私でえぇのか?」






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る