第20話【緊張を解す手段……男ver】


 謎の生物に船を支配された。

 一刻も早く脱出しなければ命はない。

 ――――〝目の前には唯一の脱出口〟……しかし、水で満たされている。


 死体漂う暗所の中、息継ぎなしで30Mを泳がなければならない。


 勇敢な男A『ふぅふぅ……俺なら出来る。俺なら……ピープルでやってきた事を思い出せ……!!』


 Aは飛び込んだ……救命胴衣を身に付けて。


 俺TEEEEの男B『素潜りなんて楽勝だろ?だって俺、〝神の加護〟あるし』


 Bは神の加護の効果虚しく、足が釣って溺れました


 助かりそうで助からない無謀な男C『特殊部隊にいた頃を思い出すぜ!』


 Cは筋肉質なのでダイナミック飛び込みをしたが、速攻で沈みました。


 勇敢にも挑む男D『後方は任せろ。俺が何とかする!!なぁに、大丈夫さ。後から追い付くからよ』


 Dはポケットに入ってた爪切りを持って扉外へ出た。


 鈍感で心配性な男E『みっみずは嫌だよぉぉ!手のひらに薔薇と書けと教わったんだ……え~っと、ば……ばっ……』


 最後まで飛び込まなかったEは、後方からやってきた化物の餌食となった。

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