第6話【月面着陸】


 今、平均的一般市民の女性は初めて月に降り立つ――――この、たった一歩だが人類にとっては大きな躍進となるだろう。


 その女性は、嬉しさのあまり『月の土地買ってよかった~っ!!』と叫んだ。


 しかし、地球から月までの輸送船は年に一回ほどであり、酸素の残量は少ない上にコンビニもない。


 だが――――月へと降り立った最初の1人になるため諦めなかった。


『酸素がなければクッキーを食べれば良いじゃない』


 そう言いながら、宇宙服のヘルメットを脱いだ。




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