第52話0052★神護の日常と過去と修学旅行11*心配掛けたくないので………

 「う~ん言いえて妙だね……

  でも…なんか……

  悪い感じは無かったよね」


 「微妙って言うか……

  道端で…へび…見て…


  ちょっとアレだけど…

  今日は、金運よさそうって


  思うような感じかなぁ~……

  なんとなくだけど………」 


 「じゃあ…そこまで…

  悪い感じはしないってコト……」


 「うん……たぶん……」


 「まぁ~…御神域ごしんいきだしね」


 「そこまで、アレなモンはいないし…………」


 「えっとぉ~神社って……

  幽霊の類いとか…悪霊って…

  居ないの?」  

 

 「あのなぁ~…悪霊の類いが

  いていると……


  悪霊とかは、神社仏閣を嫌うから………


  その類いの場所には

  まず、行きたがらないんだ…」


 「悪霊が行きたがらないから…………

  神社に、かれた人は行けない……

  だから居ない…って感じなんだよなぁ~」


 「へぇ~神社やお寺が

  悪霊の類いを《結界》とかで


  弾いているんじゃ無いんだね…

  以外だなぁ~」


 「う~ん……弾いていないわけじゃない……

  ある程度有名で、しっかりとした


  宮司や神官の類いの居るところは

  霊的にも綺麗にしているから……


  それに、精進潔斎しょうじんけっさいされているから…………

  場自体が清浄に保たれているんだ…

  これがある種の《結界》にあたるかな」


 「それと、地元の人間達の信仰心かな?」


 「信仰してくれる人間が居なくなると……

  まつられていた神もいなくなる……


  そして、荒れた場になる……

  んで…誰もよらない場所になる

  って感じかな…」


 「……なんか…エグイ…」


 「話しがよれたね」


 「ああ……まっ…気にしないってコトで…」


 「そうだね……実害が無いしね」


 「んじゃ……次に…回るトコなんだけどぉ……………」


 「アア…………」


 神護達はバスが次の目的地に止まるまで、色々な話しをして楽しんでいた。

 ちなみに、今日のレポートは、ホテルに帰ってから書こうという話しになっていた。


 わきあいあいで、今日の出来事を話している仲間を見ながら、神護はそっと息を吐いた。


 はぁ~……話しがそれてくれて助かった……

 あの目眩は、ほんの一瞬のことだったし…………


 まじで、嫌なモノは感じなかったけど…………

 なんだったんだろうなぁ?

 

 神護は、その参拝が縁で、真夜中に、不可解な目にあうことになるのだった。

 まだ、修学旅行は始まったばかり…………。

 

 





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