一瞬、静かになったよ……。

 2019年5月4日10時25分。書き送る。

 高めのハスキーな美声で、セコはとうとうと語る。

 思わず聞き入る両親。

 母の声はもうしない。

 父とセコの一騎打ちだ。

 父は母とセコのやりとりを知らないから、完全に第三者だ。

 初めからわかるように話せと、要求しているのかな?

 わたくしは両親にとがめられながらも、計算機とマジックペンとOA用紙を差し出してきた。

 忠告もした。できることは、したのだ。

 両親を信じる。

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