第81話 占い

占星術から手相、何で占うか?なんて探し出せばキリがない。

人は何を知りたがるのでしょうか、未来…違います、知りたいのは多分、己自身のような気がします。

もちろん、それは将来も含めてと言う意味で。

結局、知りたいのは自分の事でしかない。

それを何かを使って、誰かに視てもらう…僕は矛盾しているように思う。


結局、誰しも自分の事が一番解らないという証明に過ぎない。

それが占いだ。


だが、統計学だと考えれば、その精度は上がってきているはずなのだ。

例えば、手相、分母が多くなれば、その分傾向を読むと言う点では精度が上がる。


10人より100人…10万人…というように、つまり年々、手相学は統計を積み重ねることで信頼度を高めているのかもしれない。


占い=統計学と過程すれば、歴史ある占い方法は傾向を見るだけなら信頼に足るのかもしれない。


1000年後、コーヒーの滲み占いなんてものが、意外と化けるかもしれない。


占いを非科学的だと言い切らずに、方法を搾って真剣に分析すれば、何か化けるかもしれないのだ。

そもそも『化学』とは化ける学問なのだから…。


個人的には悪い占いは信じるようにしている。

己の短所を知り、客観的に立ち位置を見直す、それは占いとは違うが、自分を知ることって、そういうことのような気がします。


過去の権力者も占い師を傍に置いたのは、客観的に己を戒める助言を欲したのかも知れません。


宮廷道化師、占い師、彼らぼ言動は無礼講であったのだから…増長、慢心、に歯止めをかける誰か…時には、助言に耳を傾けることも必要かもしれない。

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