第54話 Firestarter
『pyrokinesis』パイロキネシスと呼ばれる念で発火を促す超能力。
着火マンである。
前回の『人体発火』同様に、この能力も本人の意思とは無関係に引き起こされると説く人が多いのだそうだ。
困った能力である。
操れれば念動力より性質が悪いかもしれない。
イメージでは『火』を操りそうだが、実際は『電気』であるそうだ。
この現象は『人体発火』と近しい能力なのである。
絡めるならば…
能力の暴走、あるいは標的になったと、まぁそんなところだろう。
発火能力者がいて、標的がいて、暴走もあるとすれば、『人体発火』もオールクリアで解決してしまう。
魔女狩りでも、この能力を理由に火あぶりにされた女性もいるそうだが…
火を使う能力者を火あぶりって…逆に恐くなかったのだろうか?
水を得た魚になりかねないとは考えなかったのだろうか?
例えは真逆だが…
まぁ…でっち上げの魔女裁判なんだから、深くは考えなかったのであろうけど…
悲惨な歴史を持っている能力であることは間違えない。
ジャンヌダルクにせよ、イギリスってのは歴史がホラーだと思う。
幽霊の目撃例が多いのも解る気がする。
その手の話が吹き出しそうな歴史が多すぎる。
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