第52話 神隠し
人が忽然と姿を消す現象。
主に子供が多い…
コレは昔から思ってたんです。
迷子だよ…
子供と老人の場合は迷子、人妻は駆け落ち、若い人は夜逃げ…
年齢を問わなければ……殺人、あるいは事故。
天狗とか…帰ってきたときの証言がアヤフヤ、曖昧なのは記憶の混乱じゃねぇよ。
元々、子供の言い訳か痴呆の話なんだから辻褄なんか合うわきゃねぇ。
口減らしで捨てられた子供が見つかったとか、捨てた方も、捨てられた方も、気まずいだろ。
お互いに変な話になるんだって。
まぁ言い訳にパターンが出来てるというか…天狗が出てくるんだよ。
考えてもらおう。
大体、神隠しは山村の村で起る。
このパターンは、山での事故を隠ぺいしたか、口減らしで捨てられたと思う。
街の場合は、駆け落ちされた側が隠した、死体を隠したか、これが定説じゃなかろうか。
神隠しにあって天狗の村で2年過ごした男が居たそうだが壺の中に吸い込まれた先に天狗の村があったんだそうだ。
放蕩者がフラッと帰ってきて、ホラ話で小金を稼いだんじゃないだろうか?
天狗ってのは昔から義経の師匠だったり人をさらったり、人が好きなのか?
人間は神や妖怪の名前を借りて都合の悪い事実を擦り付けてきたんじゃないかな。
だとしたら…人が神を恐れるのは当然なのかもしれない。
『神隠し』は『事実隠ぺい』と同義語だったと思う。
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