　あえて幽霊とは別枠にしました。

　写真…

「心霊写真」

　霊魂が写った写真のことである。

　昔は怖かった。

　今は笑える。

　画像が鮮明になればなるほど嘘くさくなるという反比例なオカルト現象。

　それが心霊写真だ。

　ぼんやり写ってる？くらいが一番怖い。

　コレは心理なのだろう。

　よく考えてほしい。

　街にボンヤリした人影が立ってたら怖いが、普通に立っていたら、誰も霊だとは思わない。

　仮に血を流していたとしても

「アレ、今日はハロウィン？」

「あのレイヤー、完成度高くね？」

　とかなるのではないだろうか。

　落ち武者のコスプレすごくね？

　海外なら、あの鎧、彷徨ってね？

　有名RPGのモンスターコスプレですよ。

　海外と日本の違いは、海外の幽霊は元々、出しゃばりで、日本は奥ゆかしいという性格の違いだ。

　つまり、この世に留まる理由がポジティブなので、どうしても活動的になるのが海外。

「全員ぶっ殺す!!」

　このタイプである。

　日本は、ジメッとした理由で留まる。

「恨めしいんです～」

　詰まる所、未練で留まるので、ボヤッとした心霊写真にハマるのだ。

　元気よく

「オッス、おら幽霊」

　みたいに鮮明に写られても？となるのだ。

　つまり、文化の違いが日本型幽霊の反比例を招いているのだと僕は思う。

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