狼少女と復讐者
マル
プロローグ
始まりとイチャイチャ
ある日、神界と人間界と魔界の3界に己の存在を証明するために戦いを挑んだ者達がいた。
―――――――――――――――――――
「ここの城……硬くて、大きい」
「ちょっとまて、ユイ。その発言はかなり危ない」
「……むぅ。構ってくれないの?」
「いやいや、ようやくここまで辿り着いたんだからのんびりしようよ」
「とか言って、夜になると激しいくせに……」
「いや、いつも襲ってくるのお前だからな?」
現在、2人はベットの上。この世界に召喚されたが、無能なため捨てられたが、奈落の底から這い上がった少年ケイが、真ん中で寝ている。
その横では、奈落の底で出会ったフェンリルの忌み子である人狼のユイが、添い寝をする形でケイの右手に抱きつく。何が嬉しいのか、ユイはケイの右腕に顔を埋める。
「……やれやれ。出会った頃のシリアス感はどこ行ったのやら」
「…………私の全裸を見たくせに……」
「いや、あれは、不可抗力だろ!?」
言われて、ついついケイはユイの裸を思い出してしまう。
「あ、ケイのお城も硬くて、大きい?…………いただきます♡」
「え、ちょ、いつの間に全裸!? てか、待て、待て、待て! この、エロ狼!」
この後は色んなことが起こったのは想像できるだろう……。
こんなことが起こるのは後のお話。
これは『無能』な故に奈落の底へと追い出された少年と魔獣のはずのに『人の姿』で産まれたが故に、族を追い出された少女が、生きる意味を、価値を、そして、己の存在を証明するために世界に挑む物語。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます