第89話 白き麺 音に聞こえし その味は

うどん話です






…………………………






田舎臭い町並みをびゅうっと強い春の風が吹き抜け、洗いざらしの一張羅の裾を揺らす。


王都の匂いのしない風とも、北の果ての潮風とも違う、強い草の匂いのする田舎の風だ。


うん、と喉を鳴らしながら歩くと四方八方から軽い南部訛りの言葉が聞こえて来る。



「チッ、なんで俺が、こんなとこによぉ……」



俺はしがない渡り鳥、いろんな土地を回って歌う吟遊詩人ながしだ。


吟遊詩人には歴史に残るような大事件を歌にしたり、散逸しがちな各地の民謡を収拾して回るなんて御大層な名目もあるが……


そういうのは売れっ子や名家の皆様方の食い扶持なわけで。


俺みたいな木っ端吟遊詩人はほとんど歌が歌えるだけの宿無し乞食みたいなもんだ。


食えなくなったら次の街、揉め事起こしちゃ次の街。


どこに行ってもうだつの上がらないまま、流れ流れて早十年。


ここトルキイバにも、別れた恋人に部屋を追い出されたそのままの足で、たまたま空いてた乗合馬車の端っこに乗り込んでやってきたのだ。



「ああ、尻がいてぇ……腹も減った……」



俺もいつの間にやら三十二、昔は屁でもなかった馬車での移動もだんだんとこたえるようになってきた。


同い年の地元の幼馴染達はみんなもう子供も大きい、あと十年もしないうちに孫を抱くやつもいるかもしれない。


ああ、俺はこんなド田舎まで流れ流れて……一体何をやってるんだろう。


ため息と舌打ちしか出てこない口を横一文字に閉じて、長く伸びた金の前髪を掻き分けながら大通りの看板を睨めつける。


伝手も縁もない街だが、とにかく吟遊詩人としては酒場に向かわないことには何も始まらない。


本当は今すぐにでも宿にしけこみたい気分だったが、今ちょっとでも動きを止めたら自分の中の何かがぽっきりと折れそうな気がしていた。


結局街の入り口からしばらく歩いたところで酒瓶形の看板を見つけた俺は、漏れそうになったため息を飲み込み、親父の形見の機械琴ハーディ・ガーディ片手に酒場へと乗り込んだのだった。



『麗しのケンタウロスの姫~♪ 主より賜りし剛弓で~♪ ヨロイカミキリのくびを打ち抜き〜♪ 面目躍如の大働き~♪』



酒場の隅で粗末な竪琴ハープを爪弾きながら歌うこの街の吟遊詩人の歌を聴きながら、他の街よりも銅粒一つ分も安いエールを流し込む。


そうしながらも、右手は休まず小さなメモ帳に歌の内容を書き付けている。


いつからだろうか、人から聞いたことをすぐに書きつけることがすっかり癖になっていた。


歌のネタ集めは大切な仕事だ。


しばらくは他所から持ってきた歌で食いつなげるだろうが、俺も早めにここいらの情報を盛り込んだ歌に切り替えていきたい。


歌の内容にこだわりなんかない、美人、変人、笑い話、大博打に魔物の討伐、生活の知恵から商家の不正までなんでもアリだ。


ちょっとしたことを針小棒大に膨らませたり、同じ内容を別角度で歌ってみたり、ちょっとでもおひねりが貰えそうならなんでもやるのが吟遊詩人ってもんだ。


俺たちを『歴史の証人』だなんて呼び方をする連中もいるらしいが……みんながみんな大貴族の恋模様や大英雄の活躍のような、歴史に残る格好いい歌を作って生きていけるわけじゃない。


そういう歌は本当に実力のある連中が作ることになっていて……俺たちドサ回りの吟遊詩人は各地方の他愛もない話が歌の主題なんだ。


他愛もない話だ、本当に。


本当は歌う必要もないようなことだ。



『暗く危険な地下迷宮~♪ あ、はぐれた騎士の捜索に~名乗り出たるは羊人族~♪ 大槍ひとつに灯りがひとつ~♪ 鬼雀の大群がぁ~♪』



妙に安い肉をパンと一緒に頬張り、エールで流し込みながらメモを取る。


どうやらここいらは随分と冒険者に有名人が多いらしい、シェンカーって家が力を持っているようだな。



「兄さん、見ない顔だが歌えんのかい?」


「え? ああ……」



エールのお代わりを持ってきた犬人族の飲み屋の店主が、俺の機械琴ハーディ・ガーディのケースを指差してそう言った。



「どうだ? 今やってるあいつの後、よその街の歌があるなら聞きてぇんだがよ」


「あ、いや……今日はやめとくよ、喉がね……」


「そうかい」



なぜだろうか、歌うためにここまで来たのに、どうにも気が乗らなかった。


俺は結局この日は最後まで歌わず……そのまま席で根を生やしたように夜まで粘り、情報ばかりを集め続けたのだった。


そうして酒場の店主に紹介してもらった素泊まりの宿の二階に転がり込んで、機械琴ハーディ・ガーディの蓋も開けることなくベッドへと潜り込んだ。


なんだか今日集めた情報を整理するような気も起きず、俺は久しぶりの柔らかな寝床をただただ堪能したのだった。




寝て起きて、俺は外に行くこともなくぼんやりとしていた。


大通りに面した部屋の窓の下では、槍を担いだ冒険者の一団が馬のない馬車を引き連れて悠々と歩いていくのが見える。


農民たちはもう出ていった後なんだろうか、行き交うのは冒険者や荷運びの者ばかりだ。


水を飲むことも煙草を吸うこともしないまま、ぼうっと下を見つめながら椅子に座っていた。


いつもなら勝手にメモ帳の上を動いていたはずの右手も、なんだか今日は動かない。


結局その日は機械琴にも触らず、宿の受付にもう一日分の金を払ってから再びベッドへと潜り込んだ。


耳の奥で『あんたがほんとに歌いたいことって何よ!?』と、別れた女が喚いていた。




二日もベッドで寝て過ごした後、もう俺はどうしても機械琴を触りたくなくなっていた。


三年も付き合ったあの女が言ったように、歌いたいことなんて何もない。


今はもう、音楽そのものに触れたくなくなっていた。


元々、歌にしたいと思うほど他人に興味なんてなかったんだ。


ただ歌って人を楽しませる喜びだけが俺を支えていたはずなのに、いつの間にやら、それすらもどこかへ落としてきてしまったようだった。


ぐぅ、と腹が鳴る。


丸一日食べてなかったんだ、そりゃあ腹も減るか。


受付でもう一日分の宿泊費を払い、ついでにおすすめの飯屋を聞いてみた。



「おすすめねぇ、隣のうどん屋かしら」


「うどん?」


「ペペロンチーノと並んで、ここいらの名物なのよ」


「あ、ペペロンチーノは聞いたことがある、細長い料理だろ?」


「そうそう、うどんも細長い料理よ」



土地の名物を食べるのは大切だ。


俺は受付に言われるがままに、宿を出てすぐ右隣の店へと入った。



「らっしゃい、どうぞっ!」



横髪を刈り上げた店主が差す席に座り、周りを見回すが壁には『うどん』の文字と金額だけ。


どうやらここはうどんの専門店らしいな。



「待ちっ!」



一品しかないからか、勝手に料理が出てきた。


器いっぱいの琥珀色のスープに沈んだ、真っ白いうにょうにょ。


フォークで絡めて引き上げてみると、糸のように長いそれが持ち上がった。


これってどう食べたらいいんだ?


変な味の郷土料理は何度も食べたことがあるけど、食べ方のわからない郷土料理は初めてだ。


とりあえずもそっとそのまま口へと運ぶが、大半が口から外に飛び出たままでどうにも食べにくい。



「お客さん、うどんは初めて?」


「あ、ああ……」



気づけば、さっきの店主が俺の後ろで腕を組んで立っていた。



「うどんはねぇ、ズーッとすすって食うんだよ」



店主はそう言いながらすぼめた唇を突き出し、ピンと伸ばした二本の指を口へと近づける。


啜ってって言われてもなぁ……



「やってみて、こう、ズーッと、ストローを吸うように」


「わかった、わかったから……」



唇を突き出したまま顔を近づける店主に気圧されたからってわけじゃないが、俺はもう一度フォークでうどんをすくい、ストローを吸うように口へと吸い込んだ。


チュルチュルと口の中に入ってくるうどんは、ツルツルとした舌触りでほのかに魚の香りがする。



「啜って食うとよ、出汁が絡まってうめぇだろ?」


「出汁って、これ魚?」


「そう! うちはゲハゲハの干物からよぉ~く出汁取ってるからよぉ、染みる味だろ」


「へぇ~」



ガツンと来るような食べ物ではないけど、そこそこ美味くて優しい味だ。


俺は啜る食い方にはどうにも慣れないながらもゆっくりとその一杯を頂き、そのまま街へと繰り出した。


飯を食ったからか、落ち込んでいた気分が少しだけ上向いていた。


まだもう少し金はあるんだ。


明日からのことを考えるのは、これから住む街を見て回ってからでも遅かないだろう。




夕陽で街が真っ赤に染まるまで歩き回ってわかったが、このトルキイバという街はどうにもチグハグで変な場所だった。


街の人間は王都の流行からは三周遅れの服を着ているというのに、一部の冒険者の装備は軍の横流しを疑ってしまうような最新鋭のもの。


芝居小屋では二年前に西の街で見た演目が新作として演じられているのに、よそでは見たことのない料理が山のようにあるし、野球なんて競技が大流行している。


吟遊詩人や楽隊の使う楽器だってそうだ、西ではまだ小規模にしか流通していなかった六弦琴ギターが、ここでは流通どころか小規模ながら生産までされているらしい。


テンプル穀倉地帯の農夫が住む田舎町なのは間違いないはずなんだが、一部の文化が奇妙に洗練されているのだ。


さすがは天下の麦所、訪れる商人が多ければ相応に文化の流入も激しいということなんだろうか……



「む」



ぐぅ、と腹が鳴った。


考えれば朝から歩きづめで、腹にはうどん一杯しか入れていなかった。


たまたま大通りからかなり離れたうらぶれた路地を歩いていた俺は、近くにあった店構えが古くて小さな飲み屋へと乗り込んだ。


テーブルのない、ほんの十数席しかないような狭い店で、壁には所狭しと黄ばんだメニューが貼られている。


新しい街に来たら、こういう小さい飲み屋に飛び込んでみるのが俺の流儀だ。


土地の人が普段食べているようなものを食べれば、自然とその土地のこともわかるというもの。



「あらいらっしゃい、どこでもどうぞ」


「ああ」



奥まった席に腰を下ろすと、いかにも料理の上手そうなおばさん店主が目の前に小鉢を置いた。



「お客さん初めてでしょ、その芋猪煮食べてみて、うちの自慢なのよ」


「あ……ありがとう。とりあえずエール」


「はいはい」



飾り気のない小鉢の中には、あまり食べたことのない猪肉とどこにでもある芋が盛られていて、その上から白髪のような細いネギの千切りが載せられている。


人差し指の先ほどの大きさの肉を口に放り込むと、甘めの汁の味と一緒にむせ返りそうなほどの肉の旨味が口に溢れる。


じんわりと濃くていい味だ。



「はいエール」



出てきたエールを一息で飲み干し、俺は目についたメニューを片っ端から注文したのだった。




そのままなんとなく帰りたくなくて飲み続けているうちに夜はとっぷりと更け、店の中は客でいっぱいになっていた。


俺は隣に座った中年親父と話をしながら、強めの酒をちびちびとやっている。


前まではこうして飲み屋で隣になった人の話を聞きながらよくメモを取っていたものだが、今日の右手は酒を握ったまま。


こんなに気楽に人と話すのは久しぶりで、少し新鮮だった。



「へぇ、兄ちゃんフーレアラから来たのか、仕事は?」


「探してるとこ」



嘘じゃあない。


吟遊詩人を続けるにしても続けないにしても、食っていかなきゃいけないんだ。



「そんならいい時期に来たな、今ここらへんは仕事がいっぱいあるぞ。シェンカー家が色々手広くやってっから」


「こっち来てからよく名前を聞くんだけどさ、シェンカー家ってどういう家なんだ? 貴族?」


「粉問屋だよ。そこの息子が魔法使いで貴族にまでなったんだが、貴族にしとくのがもったいないぐらい商売の上手い男でね。俺ら平民にもいろんな仕事を作ってくれてんのさ」


「へぇ、そりゃ凄い」


「他にもいろんな食いもんも作っててなぁ、ペペロンチーノ、トルキイバ焼き、揚げ麺……あ、この酒もシェンカーか」



親父はそう言いながら果実酒の入ったグラスを揺らすが、にわかには信じられない話だ。



「ほんとかよ? 手広すぎないか?」


「あそこはなぁ本当に嘘みたいに手広いんだ……そうそう、この店の名物もシェンカーが作ったんだぞ」


「名物って?」


「うどんだよ」



またうどんか……


まぁ、土地の名物を食べることは大切だ。


俺は隣の親父に勧められるがままに、そのうどんを注文した。


昼に食ったあの感じならば、今の腹具合でもまだ入るだろう。



「はいお待ち~」



目の前に出てきたのは、昼間食べたものと違って濁った汁で、麺の上には茶色い肉のようなものが大量に乗せられていた。


肉うどん、そういうのもあるのか。


ず、と口を尖らせて麺を啜ると、野味溢れる香りが鼻を抜ける。


豚だろうか、いや、猪か。


弾力のある麺に歯を入れると、ツルツルの麺が舌の上を踊る。


たまらず器に口をつけ、大胆に汁を吸い込んだ。


単純に、このスープがとんでもなく美味い。


昼に食べたゲハゲハの汁のうどんも美味かったが、俺はこちらの方がずっと好みだ。


汁と一緒に吸い込んだ肉を噛みしめると、想像していたものとは違う、カリカリくにゅくにゅとした食感が返ってきた。


噛みしめると焼き菓子のようにポリっと砕け、その後はくにゅくにゅと口の中で解けず残る。


不思議な肉だ。



「どうだ、その肉?」


「なんか変な感触だ」


「そりゃ油かすっつって、肉から油を搾り取って残った部分らしいぜ」


「へぇ、絞りかすなのにこんなに美味いんだ」


「そうなんだ! その肉もシェンカーが……」



隣の親父はまだ何かを喋り続けていたが……俺はもう完全にうどんに夢中になっていた。


一口食べてからというもの、どうにも左手を器から離せない。


うどんには不思議な魔力があった。


フォークで掬うのももどかしく、大胆にかき込むようにうどんを口に入れる。


火傷しそうに熱いが、たまらなく美味い……!


うどんと油かすと汁が口の中で混ざり合って、複雑な食感と香りに胸がときめく。


汁は全てを包み込み、油かすは俺が主役だと言わんばかりに麺と張り合う。


そしてツルツルとしたコシのある麺は、喉を通り過ぎるときまで俺を楽しませてくれる。


うどん、これは一杯の丼の中に作られる芸術だ。


この麺も、汁も、具も、作ってくれたおばさんも、勧めてくれた隣の親父も、全てが愛おしい。


うどんってやつは……なんて最高なんだ!



「うまかったぁ~」



汁の一滴も残さず空にした器を前に、自然とそんな言葉が出ていた。



「いい食いっぷりだったなぁ、若いってのはいいやな」


「いやぁ、うどんって美味いね」


「気に入ったかい?」


「そりゃあもう」


「さっき話したシェンカー家の人間でよぉ、若い女がやってるうどん屋台があるんだが……そこのうどんには汁がなくてよ、なんか塩っ辛くて黒いタレをかけて食うんだと」


「汁がない? 想像もつかないな」



汁がなくてうどんはうどんと言えるのか?



「うどんは深いぜぇ~、ペペロンチーノも深いけどよぉ~」


「あのさ、美味いうどんの店って他にもあんのかい?」


「ああ、なんてったってここトルキイバは麺類発祥の街よ、名店奇店勢揃いだぜ」



得意げな顔でそう言う親父に、気がつけば、俺の右手が自然とメモ帳を開いていた。



「教えてくれないか? 俺、もっとうどんが食べたいんだ」


「え? ああ、いいぞ」



ちらりと見たメモ帳の中には、今までに溜め込んできた噂話や、人物の情報が所狭しと並んでいた。


吟遊詩人にとっての生命線、食っていくための宝、俺の作る歌そのものだったものだ。


俺はその宝の末尾へ横に一本線を引き、その下にでっかい文字で「うどん」と書き付けた。


ずうっと見つからなかった、俺の歌いたいものを見つけた瞬間だった






次の日も、その次の日も、俺はトルキイバ中のうどん屋を回った。


揚げ物を上に乗せたり、焼いたり、うどんそのものを揚げたり、うどんの種類は驚くほどに多く、毎日毎日俺の舌を楽しませた。


うどんばかりを食べていたわけじゃない、俺が目をつけたのは至高の芸術品たるうどんの作る料理人達だ。


うどんに歴史あり、と言えるほどの歴史はうどんにはないが、料理人達にはこれまで歩んできた歴史がある。


主婦からの開業、軍人からの転職、親からの継承、奴隷からの成り上がり。


俺はその歴史の全てを収集し、編纂して歌にすることにしたのだ。


今まで集めてきた冒険の話や、恋の噂話なんかとは全く違う、料理人たちの人生の物語は地味ながらも深い含蓄のあるものばかり。


俺はどんどんのめり込み、いつしか誰よりもトルキイバのうどん事情に詳しくなっていた。




ほとんど満席の、週末の酒場。


男も女も楽しそうに酒を飲み交わし、楽器を担いだ俺なんかには見向きもしない。


俺は今、トルキイバで最初に入ったあの酒場の片隅にいた。


四本弦に発音用の車輪を備えた機械琴ハーディ・ガーディをケースから取り出し、ぼろっちい木の椅子にどかりと座った。


ボタンを押しながらゆっくりとハンドルを回すと、機械琴ハーディ・ガーディの車輪が弦に擦れて和音が鳴る。


酔客の何人かがこちらをちらりと見て、また向こうを向いた。



「北の果てへの強行軍~♪ リエロは仲間と旅に出た~♪ 北で見つけた黒い水~♪ 豆からできた黒い水~♪」



うどんの歌がウケるかどうかなんて、俺にはわからない。


俺が見つけた道なんだ、先なんて誰も知るはずがない。



「主のめいを守るため~♪ いのちをかけての道行きを~♪ 赤き列車の線路を辿り~♪ 砂にまみれて幾十日~♪」



ただ一つ言えるのは、俺が今、本当に好きなことを、歌いたいように歌ってるってことだ。


別れたあいつはどう思うだろう、バカバカしいと吐き捨てるだろうか……


それとも、あのえくぼの笑顔で笑ってくれるだろうか。


チャリン、と楽器ケースに小銭の落ちる音がした。


歌の中では、シェンカー家の商隊がケンタウロスの群れと出会ったところだった。






…………………………





結局6万のカブ買いました

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