詩ね

佐久間 涼

棺桶より愛を込めて

「夢」という言葉を聞かなくなってしばらく経つ。

別にこれといった感慨は無いが、どうにも背中が痒くなる。

「どうせお前にゃ無理だろが」わかっているさ。

それでもな、人に言われると妙に腹が立つんだ。


お前らにはどうせわかんねえよ。

だって俺にもわかってねえもん。

このまま中身の無い棺桶を引きずっていくのか。

大して重くは無いし、それでも構わないんだけどさ。

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