レジ打ちのバイトと掛け持ちで、エージェントはじめてみた
サンクロー
はじまり編
第1話 しんどいのは無理
20才、男子大学生。スーパーのレジのバイトをしている。
このバイトを始めてから、約1年たった。
最近気づいたのだが、ガソリンスタンドや塾でバイトしている友人は僕より稼いでいるらしい。
ちくしょう、同じ時間働いても、アイツのほうが僕より収入が多いなんて!
いくら実家暮らしとはいっても、食事や洋服にはお金がいる、それに加えて僕には夢のためにお金をためなくちゃならないんだ。
僕は夢の国、そう、デイズニィーランドが大好きだ。
僕はデイズニィーランドに行きたい!
すべては、ニッキーマウスに会うため…僕は考えた。もうひとつバイトを増やせば良い。バイト探しのウェブサイトやアプリをスマホで検索し、「最寄り駅近く」と「高時給」というキーワードを入れ、ひたすら新しいバイトを探した。これらのキーワードでヒットするのは、パチンコ、配送の補助、ペンキ塗りであった。
「なんか、きつそうだな…」
キツいバイトの掛け持ちなど、僕にはとうていできない。僕は僕を20年研究しているが、根性がないことははっきりと確認されている。そう、僕は時給が良くて、楽な仕事を探している!
いつになく目標がはっきりしていた。しかしこの日は特に収穫なく、1日を終えたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます