第8話「やれやれだぜ」
今回は創作論みたいな内容になってしまうのですが、
皆様、やれやれ系主人公って知っていますか?
wikiなどに載っていなかったので、多少違うかもしれませんが、やれやれ系主人公とは、女性から好意を寄せられたり、仲間が敵にやられたときなどに、「やれやれ」と言いながら、その事を圧倒的力で解決する主人公のことです。
やれやれと言う主人公といえば、このエッセイをご覧の方はピンとくるかもしれませんが、そうです、我らが承太郎さんですね。
このやれやれ系主人公はかなりの割合で嫌われる傾向があるのですが、そういうときに颯爽と現れ、ただし承太郎は除くと言わしめる存在が3部の主人公、空条承太郎です!!
では、なぜ、他のやれやれ系は嫌われ、承太郎さんだけ嫌われないのか。完全に個人の視点からの考察ですが、嫌われる主人公は、やる前から「やれやれ」って言っていることが多いです。女性の好意を断る前、強敵と戦う前に、です。
やる前に「やれやれ」ということによって強烈に面倒臭さが滲み出ているのです!
女性関連はまだしも(いや、そこもダメではあるのですが……)、敵と戦うときに面倒臭さを出すっていうのはどうなんでしょうか。戦いたくなければ逃げればいいと思いますし、そもそも戦いの場に出るようなことをしなければいいと思うんですよね。
一方、承太郎さんが「やれやれだぜ」って言うときは、しょうもない策を弄した敵を倒したときや強敵を倒したとき、ぶん殴って反撃を受けたとき、くだらない冗談を聞いたとき、と全てにおいて、行ってから「やれやれ」って言っています!
結果に対しての「やれやれ」は強敵かくだらない敵だったと印象を与え、大変さを醸し出しているのです!
面倒ではなく、大変。これが嫌われないやれやれ主人公の条件なのではないかと、考察してみました!
「やれやれ、考察も楽じゃあないぜ」
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