3日目『透明人間』
そんなに必死な君を、初めて見た。君に名前を呼ばれるのも、久しぶりな気がする。
私は目の前にいる。返事もしてみる。でも、私の姿も声も、君に見えないし、聞こえない。
いてもいなくても同じ私を、なんで探してくれるの?
こんな思いをするくらいなら、私の心も、全部透明になればよかったのに。
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