第20話 弁護士会にて

 結論から言うと、わけわからない仕事をしている業者だったので、見積りも請求書もわけわからないことになっている。


 2019年6月25日(火)に母が弁護士会へ行ったら、まず「数値」のおかしさを追及されたそうだ。

 購入済みの屋根材が後で値上がりしていたり、寸法が違っていたりするのは、注文ミスならばおおいに問題あり。足場代も、建築物を増築したのでもないのに、なんの連絡説明もなしに値上がりするのはおかしい、と。

 事業主を名乗るのにもあたらない、いいかげんな事業主であること。


 <証言1:母>

 寸法を測らないで注文をするため、注文ミスが多く、従業員がぼやいていたそうだ。その後、次々と従業員と客が離れていったらしい。

 <証言2:母>

 本人が「肉体労働がきつい。やめたい」と言っていたそうである。実際、足を引きずっているので、自ら屋根にのぼっての施工は無理。だから、手伝いをしていたのは本人の方なのではないかと推測できる。

 <証言3:娘>

 以前から言動が公私混同もはなはだしいと感じて、両親に忠告。

 例として「妻と娘が病気で入院しているので工事前にお金をください」

「材料代を先に支払って」

「手伝いをしてくれた人に菓子折りをもっていきなさい」

「予算では足りなくなりました。私の手間はいいので手伝いしてくれた仲間にお金を振り込んでおいてください」

「私はハウスドクターです。いただける仕事は断りません! → 私は生活保護受給者です。生活保護脱却のために仕事を受けました」の変わり身。都合がよすぎる。

「事業資金ありませんことご理解ください」とメールで知らせる。

「月20万分割で振り込んでいただきませんと生活していけません」

 尚、従業員がいた頃に娘は「この会社大丈夫かよ……」という彼らの不安を耳にしていた。

 <証言4:母>

 生活保護であることを知ったときに問いつめたら、月8万円の倉庫を借りて事業者としての体裁を保っているそうな。生活保護のお金のほとんどはそちらへ支払われているのではないかと予測できる。


 総論。

 いい加減な施工をされたので、お金を返却要求が可能、ということである。

 屋根の工事も怪しいし、そのうち雨漏りがするんではないかと建築士談。

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