最初の目覚め4

1メートルほど隣で竦み上がっている女性。小さく掠れたような声は彼女から発せられたようだ。


スマートなボブヘアーに色白な肌、薄いメガネをかけた彼女は真新しいスーツを土で汚している。


「大丈夫ですか?」


駆け寄ろうとしたが手足に力が入らない。どうやら自分も震えているみたいだ


「あ、ありがとうございます。」


「あの、お名前聞いてもいいですか?」


「は、はい!私はショウコです。貴方は?」


「ショウコさんですね。俺は」


待て、俺の名前って…何だ。


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