散文集(176~200)

ごこちゃん

176_リピートボタン

青春時代が終わったと思いたくないのに

青春時代だと思っていた頃に聴いた曲を

今日もずっとリピートし続けて


ああこの曲はこんなことを言ってたとか

ああだからこの部分はこの音なのかとか

終わった過去を振り返るように


こんな状況じゃいけないと思って

自分の世代とはかけ離れた最近の

ヒットチャートを聴き続けるけど

何を言っているのかが分からない


きっとこの曲たちも何年何十年かしたら

僕と同じような青春時代の曲になって

過去を懐かしむ曲になるんだなぁと

そんなのはこれから先も同じ

どんな曲でも当たり前なのに


まだ僕の青春時代は終わってない

まだ僕の青春時代はまだ続いてる

これからも新しい刺激が

僕に突き刺さってくれる




そう信じてるうちに曲が終わった

僕はまたリピートボタンを押す

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