Darsan 『actors~有栖川妖狐奇譚~』(放送後考察済み)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886317676


Darsanさんのリクエストで、この日最新話だった第33尾を読ませていただきました。ですが、話を展開させようと必死に頭を絞らせた結果「会話でごり押し」という、設定が凝っているのにもったいないなあ、という感覚を覚えました。


放送後、特に指定がなければ読む予定であった第一話も拝読したのですが、正直な話、第一話の方が「伝えたいこと」がまとまっていて読みやすかったです。




 ……と、簡潔に「伝えたいこと」と書いてしまいましたが、これを分解すると『actors』の第一話の場合、三人称妖狐ちゃん視点の5W1H(いつどこでだれがなにをなぜどのように)となります。

 妖狐ちゃんが何を見て何を感じたのか? これが当初は伝わっていたはずが今はそうではない……もしかすると、自分が今ここで何を読者に教えたいのか? ないし、何を読者の心に訴えたいのか? これらが固まっていないまま書き進めてしまっているのではないでしょうか。


 この話ではどんな結末を迎えさせたいか(33話の場合は、妖狐ちゃんが新しいactに目覚めること)、どんな交流模様をみせたい・進展させたいのか(33話の場合は、妖狐ちゃん×AIツクヨミ、等)、これらがいつどこでどう起こったのか等々、書きたい事を箇条書き――むしろ単語で良いのでとかく可視化させましょう!


 また、放送中に考察した「読んでいて急ブレーキがかかる感覚」に関しては、句読点、接続詞、改行 を精査することで解決しそうです。



 ただ、今までの書き方を変える、というのは大きな勇気と潔い決断が必要で。実際に私も、数日にわたって書いたものを削除するには後ろ髪引かれる思いでした。

 今の私は「伝えたいことが違う! から消す!」と単細胞並みの思考速度で削除できるようになりましたが「そんな手早く出来るかあ! 思い入れあるんだからー!」という場合は第三者に相談を持ち掛けるのが一番です。客観的な視点が壁を壊してくれるはず。


 ――あ、私でよければ受けますよ、相談!

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