[日記]忘れ物はありませんか?
意識というのは、記憶というのは自身の思っているほど強固なものではない。あっさりと気絶することもあれば、忘れることもあるし、嘘もつく。
なんでそうなのかなぁ、と考えたのは、はたと気がついたからである。
あれ、帽子忘れた?
さぁこれを持って帰れば買い出しの終了だ。そう袋に詰め込んでいたときのこと、帽子がないことに気がついた。
食事をして、買い物して。あとは帰るだけ、というときに、だ。
もちろんそんな行程であるから、どこに忘れたのかなど明確なことで、食事をしたところだろう。ならば取りに行けばよいのだが、そこでひとつ問題が出てくる。
そもそも、帽子を被っていたか? と。
今日は不思議と、被っていたかの記憶がとんとなかったのである。たったの一時間前くらいの記憶であるのに、被っていただろうか、と首をかしげた。
結局、忘れ物をしました、などと申告することなく帰宅することにした。すぐに来れる場所だから、本当に忘れていたなら取りに来ればいいのだから。
ところがどうたろう。帰宅するとそこには、いつものように帽子がかかっているのだ。
……記憶の嘘つき。
たしかに被っていた記憶もないが、ないということに対してなぞの不安を覚えるのはいかがなものだろうか?
それくらい覚えておけよ、というのが正直なところである。なんで忘れるねん、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます