[日記]TheDimension

 アニメーションといえば何を思い浮かべるだろうか? イラスト一枚一枚に差分をつけて動かす手法が一般的だったのは昔のことで、最近はCGで作成・放送されるものもすっかり増えて、スクリーンショットなどを見たとき、どちらで作っているのかが分からなくなることも、多々ある。


 ではいざ、アニメーションを見たとき、きっと気づくことだろう。スプライト(イラスト)のアニメーションなのか、CGのアニメーションなのか。

 ではなぜそちらである、とあなたは気づいたのか、考えたことはあるだろうか? おそらく経験上、という回答が多くを占めると思われる。

 ではその経験、を分析したとき、それを言語化できるだろうか? もちろん、先日まで私もそうだった。なんとなく、スプライトアニメーションだ、CGアニメーションだ、と区別していたのだ。


 ではこの二つの違いはなんであろうか、と言われると、変形だ。

 例えば両腕をバタバタと振るようなアニメーションをイメージしてみてほしい。スプライトならば、腕が往復する範囲でおそらく残像を描くことだろう。あるいは、腕が揺らいでいるような線で描かれる。

 一方でCGだと、まぁ奇妙な絵面が展開されることだろうが、そういった残像はあれど、それらは形を崩さずに、規則正しい位置を往復することだろう。

 つまり、この微妙な違いを認識して、どちらであるかを判断しているのだ。

 他にも武器を振るう、というシチュエーションだと、スプライトでは武器の速さに比例してぐにゃりと曲がってはいないだろうか? 一方でCGならば、エフェクトを取り除くと形が変わっていないことに気づくだろうと思う。


 その一方で、変形が一瞬で行われるものがどちらであるか、の判断は非常にしづらい。

 例えば車が物理的に大破していくとき、その変形というのは一瞬で終わることが多い。もともとが変形しないものであるために、どちらかが判別しづらいのだ。


 ところで、見た目で判断する、という人は多少なりといると思われるが、そのメッシュやシェーダも多種多様となっており、見た目だけで判断するのは非常に難しくなっている。いかにそれらしく見えるようにできるのか、という研究の賜物だ。


 さて、私もシール君とかのモデルを作り直したい気分になっとります。早く今のやつを終わらせたいですな。

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