[短編(市場)]お菓子が欲しいの?

 はぁ? 例えるならそんな表情。

 いや、別に、欲しいってわけじゃないんだけど、いや、できれば欲しいかなー、とかそんなもんなんだけど。

 今日、たまたまシェーシャと会って、なんでそんなかわいらしい包みを持ってるのかと聞けば、女性が好きな人にお菓子を渡す日なんだって、とか聞いてしまったが故、つい、彼女に問うてしまった。

「お菓子ねぇ。あんた、肉と揚げ物以外になんか食ったかしら」

 スープをすする。

「ていうかさ、なんでいきなりそうなるの? なんか祭りでもあったかしら?」

 続けて火を通した野菜を飲み込む。

「あるいは、デザートが欲しいってこと? それなら買ってこればよかったじゃない」

 こうなるよねぇ。そもそも、これは外の、限定的な場所での文化なんだろう。それをここに持ち込んだとして、知名度がなければ、上がらなければ、ただの不審な挙動だ。

「……お菓子ねぇ。明日、喫茶店にでも行く?」

 お茶のお誘いとかでも、ないんだけどなぁ。けどここで、その文化の話を持ちかければ、今のこの視線が、またひどいものになるのは目に見えている。

 それでいいや。うん。僕が全部おごろう。僕の勝手な申し出だし。

「じゃ、店とか決めときなさいよ。あんたが食べたいって言うんだから」

 そうなるよねぇ。どこがいいかなー。


◆◆◆◆


 さて、昨日はヴァレンチノさん記念日でしたね。去年はシェーシャのお買い物でしたが、その帰りにリエ君と出会ったら、多分こうなるでしょうというお話でした。

 いやー、ほんとリエ君いじめたいな……いざってときは漢見せろよこのやろー(ただし男の娘)。

 ほんと、彼の設定をあれこれしてたらエルディがあんなんなって、リエ君が襲われることになっちゃったのは、まじで反省してる。でも角とかない方がかわいいし……あ、尻尾で攻撃しないで、もっとお願いします。

 そうなるとエルディが獲物を贈るとかもありえるわけだよなぁ……バレンタインなくてよかったこの世界。

 他はカルとトレムの二人か? この二人はいちゃついてそうだよなぁ。わんこにチョコレートは危険だけど、魔法生物だからきっと平気。そうだと思うの。

 あ、万芽と被菜は時代錯誤だけど、二人は両思いだしな。日向とは悪いけど、この二人なら……あー、もっといちゃつけ。もっとベタベタしてるの書きたくなってきた。


 毎年、カップルには困りますねぇ。ぬふふ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る