引いた暑さに震え感じて

[日記・創作論]終わりは完成ではない

木造らしい屋内の、階段の前に立っていた。立っている床から三段上がれば踊り場があり、几帳面に右へと向きを変えている。

三人はすれ違える広い幅。自然と足を踏み外さないように、足を乗せた。

音はない。景色だけが回転し、上っていく。

踊り場より上もまた、緩やかに右へ首を曲げている。視界の隅には柱などはなく、まるで空中に浮かぶ階段を思わせた。

数段進むと、向こう側の景色が顔をのぞかせた。道は曲がっているというのに、隠されていた手すりの向こう、左側の下層へと自然と視線が行く。

そこには色々な物が置かれていた、と思う。何か、はあったが何かは分からない。なぜなら、飛び込んできた人の姿に目が行っていたからだ。

誰だろうか。こちらに背を向けていて、顔は覗えない。しかし、歩を進め、見えなくなるまで景色は、彼か彼女を中心に回っていた。

やがて、上階へとたどり着いた。

像、と思われるものがあった。人の体よりも大きい像。

すると目頭が熱を持ち始める。じわりじわりと鼓動が早まり、全身へ痛みに似た熱が駆け巡る。

頬を伝う温かな液体は、目から溢れ、落ちていく。何故だが分からないが、落ちていく。

(終わりなんだ。お別れなんだ)

どこからともなく、言葉が降ってきた。

違う。これは……。


◆◆◆◆


という夢を見ました。

あまり夢を覚えていることのない中で、感情が揺れた感じがしましたので、ここに残しておきます。


私の夢は視覚と意識しかないため、必然、見たことの情報ばかりになります。

で、終わり際の感情に、「終わってしまった」という悲しみが溢れてた気がするんですよね。

「何が」、かは分かりませんが、少なくとも作品の何かであることは確かです。

何だったんでしょうねぇ。ある長期アニメが終わってしまった後の数週間に感じるものと似ていたので、そう断定しているんですが…。


次に、今回のタイトルですが、「私の作品」の更新が終わったとき、「完結」こそすれ「完成」したわけではない、と思ってしまったために、つけました。

たしかに、突き詰められる部分はあるだろうし、彼らの日常がまだあるのだからと考えると、そう思いたくなります。


まとまらないですが、こんな感じて閉めまして…。

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