[創作論]礎は形を変えるもの

あなたの物語に「兵器」という概念はあるだろうか? 称号があると「こうするためのものだ」ということが伝わりやすくなることだろう。

市場にはそういったものはない。強すぎるという点ではフェリ、グレイズ、ギルの三人になることだろう。


話が変わって、インターネットというものは、どのようにして開発されたのか。

正直、誰が考案し、とかいうのは知識として覚えていない。だがアメリカが兵器をどうこうという話だったはずだ。


では、物語の上での兵器は、何をもとにつくられたのか。あるいは、その地点で存在するものは、もともとどういうものだったのか。考えたことはあるだろうか。

魔法で例えるとしたら…爆発を作り出す魔法は、もともと火種を作り出すものだった。でしょうか。

焚き火をつけるための火種の魔法が、勝利をつかむための爆発として使われるようになった。あるいは、爆発を兵器として扱うが、そもそもは日常の火種を産むためのものだった。

この二項の関係性はともかくとして…


兵器を作ることによって技術の進歩がある、と考えたとき、「登場人物たちの強力な能力などは、どうしてそうなったのか」がふと気になったところである。

初めからチートスキル持ちだったとして、ならそのチートスキルはどこから?そもそもそれをチートと定義されるくらいに有名な使用者がいたことになるし、転生者の記憶上ではチートに見えるけど周囲から見ればなんてことのないものだったりとか…ヤボすぎますかねぇ。


要は、便利なものも強力なものも、元の形があるはずでは?ということ。

そういうものも匂わせることができれば、深みが出たりするのだろうか?


グレイズはそもそも砂漠の国で赤騎士の息子として剣技を磨いていて、市場に潜入して暗殺を狙っていたところを説得され、魔法にも長けるようになった。

フェリは育て親にも等しい行商人の各傭兵に教え込まれてたし。

ギルはあちこち転々とした傭兵だし。


物語が始まった地点で強すぎますけどね。

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