夢日記

橘 雨月

第1話 3月11日

あぁ、河だ・・・。

こんな、どこかの観光地のような船では追いつかれてしまう・・・。


それでも、彼女は笑っていた。

『大丈夫だよ~』と、なんにも根拠はないのに・・・。


案の定、船着き場で、私達(私たち?)は捕まった。


そして、彼女の首は、飛んで行った。

私の目の前で。


飛んで行く彼女の首は、それでも

『大丈夫だよ~、だって約束したじゃん』

と、笑いながら飛んで行く。


『約束』の言葉に安堵したのか、

はたまた『私の目の前だから』安堵したのか

判らず恐ろしくなった。


でも、彼女は数年前に、私の知らない所で

知らない誰かと会っていたであろう時に死んだのだ。


ずっと会いたかった彼女に会えたが、

やはり死んでしまった。

『約束』は果たされなかったのだ。


そんな出来事を3回リピートで観た日。


彼女は、もう、いないのだ。

『約束』は、果される事は永遠に来ないのだ。

それでも笑顔を観れた。

だからこそ、寝覚めたくはなかった。

そんな1日。



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