お気をつけあそばせ。(←おまいう)
夫のM夫くんにいきなり普通に路上を運転させられた日、M夫くんは100円ショップで「若葉マーク」2枚を買ってくれたのだけど、私はそこに「もみじマーク」を加えた。
若葉ともみじ2枚貼り!!
絶対に近づきたくない車になるだろう。
そう、つまり、「私に近づかないで!ケガするわよ!!」っていう作戦だ。
はたまた、「みんなどいて!私が通るわよ!!」でもいい。
時々、コンビニとか観光スポットの駐車場などで、2枚貼りのラチ男を見て何か言いながら笑ってる人たちがいたけど、それでいいのだ。
皆の者、心せよ!
初めのうちは、一人では乗らない。
オニ教官のM夫くんが必ず同乗して、あれこれキビしく(やかましく)指導しながら育てていく方針だ。(え? 今から??)
まだ、十分に育っていないという判断だった。
実際、怖かった。
私たちが実生活で運転する界隈は、教習所で使っていたコースとは比べ物にならないくらい交通量も多いし、それなりに歩行者がいる時がある。
道の造りも田舎の一本道(←言い過ぎ)とは違ってそれなりに複雑で、それゆえ標識もバラエティに富んでいる。
それより困ったのは、教習所でもよく注意されていたことだったけれど、「目線を車2、3台分くらい前へ」が教習の時以上にできない。とにかく怖いので、自分の車のすぐ目の前の路上から目が離せないのだ。それゆえ、信号を見るのに目線を上げたり、脇道のあるところの左右確認、それどころか、右左折の時の3点確認すらままならない。
そして、やっぱり車線変更! これができない!!(教習でやる機会なかったし!)
ミラーで周りを確認しないとならないし、ウインカーだって出さないといけないし、相手が入れてくれるのかどうか顔が見えないからわからないし、そんなの見てる余裕ないし、そうやってあたふたドギマギしてると全っ然タイミングがわからない!!
車線を変えられなかったがために曲がれなかった交差点、数知れず。。。
殊勝なもので、怖いからと消極的でいるといつまでも上達しないので、乗らない日は連続2日までと自分で決めた。3日以上乗らないでいると、乗りたくなくなる気がしたからだ。
長い道のりだった。
「明日、買い物に行くのに車に乗る」。そう思うだけで前日からソワソワドキドキ落ち着かない。そんな状態が半年くらいは続いたかもしれない。
こんなわたくしがラチ男を走らせて、世間様にかけた数々の迷惑、今ここに酌量なしに枚挙しつつお詫び申し上げるとともに、運転技量に多少不自由される向きには、お互い重々気をつけましょうね、という意味も込めて、次回以降へ続きます。
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