2020/07/13 0:19/鷦鷯飛蝗

誘爆する猫の群れが

独り善がりに風の気配を奪い去って尚

頬を掠めるような幻覚を本気にして

整った蝸牛管の設計を

単なるバランスの乱れで台無しにしている

耳元で渦巻く流れに惑わされて

エオルス音、僧帽筋、辿る前に均衡を欠いた

でっちあげることに慣れた言葉は関連性をそれでも灯していて

畳んでおいたシーソーを披くとき

ささやかに、控えめに焦燥を放つ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る