等速で枯れていく花の

燃えた時刻が同一なことに

何の意味があるというのか

平仄が消されていく沙汰の

追い確かめられない標に

何の忌があるというのか

こうであったならと

お好みの儚さをあてがってみて

あなたが気持ちよくなる以上の

価値などありはしない

そもそも航跡なんて見出す方へと迫ってくるもので

たかが波の色風情、暮れに乱反射して白く灼けばいい

通りようのない道を通った跡があるというのも

単純な話で通った後に通れない道になったのだ

側壁を壊すにせよ迂回するにせよ

あなたの頭上では恨みが潰れている

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