2020/06/07 23:00/鷦鷯飛蝗

何もかもが解決した後の

お祭り騒ぎじみた凪が

満ちた喜びに波が立たないという意味での凪が

呼吸を妨げるから

逆輸入をそういう英知の結実として

再癒合をまたとないリスクの炸薬として悲しみの火砲に詰めてみたくなるのだ

赤みがかった黄色の街が

今でも夜闇に浮かんでいる

悪趣味な金色の風

知らなければ選ぼうともしなかっただろう

機械的鳴動がてらてらした表面を濡らしてる

鬱屈は砲身に詰まったまま爆裂して

光の当たらない辺り、暗がりの濃さを斑に焦がす

花火より綺麗だろう

取り戻すのは簡単だけれど

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