2020/05/02 21:46/鷦鷯飛蝗
弦が震えるのではなく
そのように象られた翼で
浮き方を模す
雲海世紀の海の向こう
計器の値は正常か?
大気を裂く震えと
発動機が発する身震いと
どちらも模すだけのカケラ
止まらない、再生成を打つ
失ってよいものではなかった
あの怯えも、加護の欠如も
枯れ葉みたいに弄ばれる
そういう存在としての空でなくては
飛ぶ張り合いなんて無いのと同じだ
雲海世紀の雲の下
地の底まで脚を突き降ろせる躰ども
両端の拡がり、中間地点は絞り切られて
ともすれば灯すだけのチカラ
埋まらない、快晴・生を討つ
富貴を寝かせ、左側の瀬より先へ
飛び方にもいろいろあって
そのこと自体はどうということもない
あの転回をふいにしてしまう
滑るようにその弾力をなぞれ
球の縁、すれすれを過る、それだけの潮
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます