2020/04/04 20:48/鷦鷯飛蝗

凹凸に棲む暗さの胤を転がして

見えないことの言い訳として世界をくさしていく

移動は劈開を前提として

境界を雪ぐために迂回は振り払える

いつも端、

上端も下端も曖昧な中途の徒に逆光が差して

どうして暗くなければならないか

ちりばめられていなければならないか

真っ白に塗りこめられねばならないというのか

漂うというのも個の境涯であって

在るということからして素材の限定となる

先へは遍く綻ばして

トポロジーを逃れた隙に駆る

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