2020/03/23 22:01/鷦鷯飛蝗

煙草踏み消して牡丹の夕暮れ

風が運ぶ石油臭さとも、

この街とも今日限りの付き合い

茫漠たる沃野の黄昏

向こうできっと偶像の君が待っている

タールに反射した太陽の最後っ屁

僕の目を灼いた

涙の言い訳5分前

彩りがアスファルト

夕闇に溶けるまで

君の歌を唄おう

偶像の輪郭を念入りにかたどろう

何を填めるためでもない金型を拵えて

それから虹の指す方へ征こう

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