2020/03/19 17:51鷦鷯飛蝗

バラバラの心に跨って征く

痺れてばかり、膝裏に響く

風洞を模した低湿度の躰と

弾き出された熱りの報われなさに

析出した峰々を踏み砕き

崩落は涙、瞳に溜め遺す

求めなくても見通せない流れなら

糾弾を恐れて誘う標もない

俯せの眺めから

かんばせの供えを溢す

自罰としての不望を生やし

枯れ果てるまで啜った痛みは

滲む色を探す

明かない紫

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