2020/02/12 0:21/鷦鷯飛蝗

這うように、覆うように

三叉航路の茎の畝

曇ったように汚れてる

飲み込まれては影

わかたれる、秒読みの

声が躍る前から

その喉に凝らすのは

形を成す心

歪めたって聞こえない

匂いの静けさに

ノイズだって律動で

刻み込めば剥がれない

浅く嵌っては擦れ出るような

小気味よいたじろぎに

予てからの意匠は無い

裸に彫るだけ

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