2019/12/29 23:10/鷦鷯飛蝗

やっと追い付けた

星の渡り

きらきら羽ばたいて

霙みたいに

冬の涙を零す


もう揺らがないか?

時の風を透かす

滲んでいくだろう

そう、あのあたり

昨夜ゆうべはなんて?


ああ、いつかきいた

君の名前だったっけ

重ねるみたいに

空を駆けるなら

積み上げられたことばたち

かろやかにふみしめて


笑いかけるなら通りすがり

出会ったことのない琵琶語り

膝の上の空洞を掻く

弾かれた虚が流す

の匂いだ

行き去っていくあなたの

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