2019/12/20 23:59/鷦鷯飛蝗

蛇腹に歪んだ苦みが走る

寄せては返し、一つとして同じはずはなく。

円拡、弧弦解いては潜熱核

繰り返す、立て直す、弛緩と櫟綴

終わりはあっけなく、緩やかに漏るばかり

身体は遠く、身体でしかなく

鸚鵡綻ぶ、見立て悲しく

返される言葉の揺らぎは

意味を成さず揺蕩う魔物の匂いに似て

在り荒れる、去り浚う、吹き込んだ覚えのない記憶が風吹だす

泣くはずもないだろう

霧雨の感傷

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