2019/12/06 0:05/鷦鷯飛蝗

曲折を経ない感情の

それ故尊くあるものか

稀なるものが

稀なら即ち佳きものか


青く熟れた驕りを鬻ぐ獣たちが

五月雨の空を拒んで

昏く夜空を照らしてる

喧噪と裏路地に

不公正と屈曲が降り積もり

是正不能の山無数

何を憚る、誰も見止めない


往く宛ての無い足取りは

密やか静かに鳴る訳も無く

滝涸れの一縷を捲って

乾く岩壁を濡らしてる

囀りと木漏れ日に

癒合性の粘液が降り積もり

閉じ込められたひとひら

何を憤る、誰も認めない

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