2019/12/02 21:51/鷦鷯飛蝗

天地は細かな雨糸で結ばれて

隙間に縫い止められながら

僕らが癒合を邪魔してる

狭義にて不動は存在せず

従って山河草木悉皆合一を拒む(かの如し)


聞こえない杜に

途絶を改めて

探り往きし日の

追儺も忘れて

降り積もる地の

柔らかくしめやかなるを

湧き出づる巖の

響かない滑らかさを

下手に積んでは空蝉 枯れ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る