2019/11/04 18:16/鷦鷯飛蝗
北東に脊索の群れを見る
日は南中して黒く
駆ける野分が袖口を刺す
弓無しで飛ぶ矢は放物線と無縁
豊穣を知らない狩りの世に
腓を掴み、放す熱の戯れと
滲む汗の先触れが熾す意図を薙ぐ
荒涼、空は廃の色
亀裂は忘却に漸う
下草はかき分けるほど高くは育たない
舞う胸鰭どもに釣果は譲らない
鞭音は響くだけ
告げるだけの収奪と
濡れるだけの予感が
せめてもの手向けならば
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます