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2019/10/20 21:41/鷦鷯飛蝗
口の端の瘡蓋
噛み破る吻接（くちづけ）
啜る閾値（生き血）は昏（くれ）の彩（いろ）
涎と混ざった血（値）は巡らない
また固まって
瘡蓋をかたちづくる
味蕾（未来）摘み取る鉄（かね）の色
火薬の彩（いろ）は薬室で爆ぜて
誰の目にも触れずに朽ちて逝く
容れられない問い
兼ねられない自他
銃弾は薬莢ごと飛ばない
弾頭は傷痕を抉って
頬の裏は自分じゃなきゃ噛めない
啜った血は混ぜない
きっと腸まで辿り着いて
誰のかなんてどうでもよくなって
始めて取り込まれるだろう
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