詩送り
鷦鷯飛蝗
2019/04/23 19:14/鷦鷯飛蝗
夕、尖塔
闇に佇む
硝子の殿堂
裡から迸る
知らないふりして背を向ける
忘れたふりして歩き出す
暗中、方々の明滅に未踏の隘路と惑う
瞬間閃光突き抜けて、知らない坂道
果ては山道
この体を運んでくれているのはきっと惰性ではなくて
こんなちっぽけな体の仕組みなんかじゃなくて
地球が足を放り出させる
渾身の絶叫に総身削られて、それでも傍ら往かずには還りえぬ夜の旅路と識りながら
世界揺らす愛の謡
煩くて堪えかねて
大気の重みに頭蓋を軋ませて
言の先に無涯集めさせて
泡の、波の、頼りなさの、犠に寄せられたあなたを悼みながら
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