40点の人生

 あれは高校生?もう少し上の年齢だったかな?(曖昧)


 スーパーの一角とかに無料占いコーナーがありまして、そこで声をかけられて、占って貰ったことがあります。

 手相だったか姓名判断だったかで、その占い師さんから言われました。

『うーん、あなたは頭が良すぎて(本当にこう言ったのです)損をするね。こう言っちゃなんだけど40点の人生ってとこだよ』

 って。


 うーむ・・・うら若き乙女の頃です。

 よ、40点!の人生?

 顔引きつってたと思います。


 その場を離れ、暫し、ぼーっと歩いた後で、しかし反骨精神は父譲りです。

「40点上等じゃん!0点じゃないじゃん!」


 そう独り言いってから、頭の隅に追いやってたんですが・・・


 時は流れ・・・現在

 うーん、あの占い結構当たってたかもね。

 確かに高得点の人生っていうんじゃないしなぁ。


 でも40点、悪いことばかりじゃなかったもんね。


 確かに上手くいかなかったことは数えきれないほどだし、病みもして、失ったもの、叶わなかったこと、そりゃ未だに問題も山盛りだけど。


 楽しかったこととか、忘れられない風景とか、人から見たらなんて事ない、でも大切な愛おしい想い出、とかも胸の中に持ってる。


 これで40点なら上等!

 確かに60点分くらい、わちゃわちゃと困難や悩みもあるわけですけど。


 40点の人生、いや、そんな点数なんかで測れない。


 居る場所で転んで怪我しながら見つけていくことだって、人生の立派なカタチ


 此処にこなきゃわからなかった事ってある。

 結局、幸せかどうか、

 幸せだったかどうかは

 自分しか決められないものじゃないかなって思います。


 なんてね(笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る