これ、褒められてる?
よく言われることに
「本当に美味しそうに食べるねぇ」
という言葉があります。
「つきのの美味しそうに食べてる顔見てると幸せな気持ちになるよ」
って、これは褒め言葉にカウントさせて貰っていいでしょうか?
本人は結構、いただくと嬉しいお言葉です。
(たまに、期待に応えすぎてお腹壊しますが(汗))
他に褒められるシリーズ?としては
「優しそうな手をしてるね」
わたしの指はぷっくりしてるし、指が細く長いわけでも無いんですが、ほんわりした印象らしい。
あ、色は白い方で日焼けで赤くなってしまうタイプです。
「可愛い声をしてるね」
電話とかで話した時によく言われました。
そんなキャピキャピとした高い声でもないのですが、特徴がない分、新鮮に聴こえたのかな?
「和装が似合う顔ですね」
一応、二重なんですが、これはどうも和風美人の皆様とは違い、印象の薄い地味顔ゆえかと。
そういえば、わたしはエラが張ってないので女の子らしい頬っぺたふっくら感に欠けていまして。
母などは親心でよく、少しでもふっくらするようにと、幼少のわたしの両頬をむにゅーぅっと、こう横に引っ張っておりましたっけ。
それとこれはかなり複雑な心境になった出来事で二十歳前後の頃かと思いますが・・・
少し帰りが遅くなった夜のこと。
勿論、家には電話済みで、列車を降りたら駅までは父が車で迎えに来てくれている事になっていました。
列車には、かなりの人数が乗っていたのですが、その中に、いかにもな酔っ払いのおじさんが・・・フラフラよろりよろりと千鳥足です。
嫌な予感を察した人々は目を逸らしています。
わたしも勿論、気が小さいので下を向いて固まっていました。
すると、そんな時に限って酔っ払いおじさんはわたしの前に・・・
何か言ってますが怖くて顔が上げられません。
呂律の回ってないおじさん、無視されたと気分を悪くしたのか
「黙ってないで、何とか言えや、ブス!」
ひえええええ!ブスと言われたことよりも、この後、どのようにこの局面から速やかに離脱するかを考えたわたし。
そーっと顔を上げて刺激しないように「すみませーん」と小さな声で言って中腰で移動しようとしました。
すると、酔っ払いおじさんがふっと
「いやぁ、姉チャンごめんごめん!あんた、よく見ると結構、可愛い顔してるなぁ」
はい?
なんかディスられた後にフォロー?の為か褒められてる?
複雑な気持ちながら、とにかく軽く頭を下げつつ!?横ばいするように席を移動し、おじさんから遠ざかり、隣の車両に移ったのでした。
おじさん、何だかストレスとか色々あったのかなぁ。
絡み酒ってヤツだったんだろうなぁ。
でも最後のディスった後のフォロー、あれで、きっと日頃は真面目な、いい人なんだろうと思ったわたしは、お人好しでしょうか?
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