第15話 消えゆく者達
生子「えっ、妖魔さんってとっくに死んでたの!?」
地海から衝撃的な事実を告げられる生子達
地海「恐らく未来の子孫である生子、あなたに出会うまで、あなたに全て託すためまでゼウスロロの裁きで成仏出来なかったのですよ」
生子「……?」
一瞬生子は考えたが悟った瞬間、ビックリした
生子「って事は……妖魔さんは私のご先祖樣ああああああ!?」
地海「厳密には違いますよ、兄上はあなたのご先祖 天之川生光(あまのがわせいこう)の家臣です。 」
壊羅「なら地海、君は一体……?」
地海「そう、私も元々生光の家臣の一人、しかしゼウスロロとの戦いに我々アマハラ軍は敗北、裁きとして私は殺されかけた。
しかしそれを生光と兄上である妖魔が私を庇い二人が殺された」
生子「!!そんな」
スサノヲ「そして俺との契約には二つの代償がある。1つは歳を永遠に取れない体になってしまうこと」
ミリア「だから地海殿はずっと幼い体なのか…………」
スサノヲ「そしてもうひとつ」
地海「自分のいる時間に留まることができない事」
銀華「!!なるほど!!だから!!」
地海「そう、私は過去863年から来た者……ゼウスロロとの戦いは遠い遠い昔から続いていたのですよ。 そしてゼウスロロに敗北した私はその二つ目の契約の代償が裁きとして発動してしまった。 」
生子「……あなたはその代償でいろんな時代を、時空をさ迷っていたのね」
頷く地海
地海「どれもいいものではなかったわ
何処へ行っても生子、主君の子孫であるあなたが殺される時空しかなかった」
壊羅「…………まさか」
地海「そう、その元凶は…………
壊羅、あなたなのよ」
壊羅は頭に手を当ててショックを隠しきれない!!
壊羅「俺が……生子を……違う、違う違う違う俺は俺は、うわあああああああ!!!!!」
もがき苦しむ壊羅、その壊羅の手を優しく握ったのは…………生子だった
生子「…………壊羅君、大丈夫だよ」
壊羅「生子…………?」
生子「だってこの時空の壊羅君はこの時空の壊羅君だもの、あなたは私を殺さない
ううん、殺せない壊羅君だってわかってるから…………いつも通りで大丈夫よ」
壊羅「………………!!」
地海はそれを見て表向きは「どうだかね」と呟いていたが内心可能性を信じていた
地海「きっと、この時空の生子と壊羅なら…………全ての運命を覆せるかもしれない、いいえ、信じましょう!!あなた達の運命を!!」
決意が高まった仲間達、その時だった
ぐさっ
ミリア「…………かはっ?」
ミリアが背中から何者かにナイフで刺されたのだ!!
生子「ミリアちゃん!?ミリアちゃん!?しっかりして!!」
うずくまるミリアの後ろの影が正体を現す
グリード「みーつけたぁ~♪」
生子「グリード!!」
ミリア「これで……いいのだ…………」
生子「ミリアちゃん!?」
ミリア「あ……ぐ……、私の代償は…………人間爆弾…………今がその時…………」
生子「…………ねぇ、ちょっと待って、何?人間爆弾って」
ミリア「きっと……ゼウスロロを裏切った裁きだろう…………だが……仲間を守れるならば後悔はない…………!!」
最後の力を振り絞って立ち上がりグリードに向かって走る!!
グリード「なんだと!?」
ミリア「アレス!!」
アレス「ああ!!」
ミリア「うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ミリアはグリードにしがみつき窓ガラスを割り、外へ!!
そして
ドカアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!
生子「ミリアちゃん……いやああああああああああああ!!!!!」
大きな爆発と共にミリア、アレスは散った……
生子「そんな……そんな……」
地海「生子…………過去に飛んで、」
生子「えっ……」
地海「この時空から一旦離れて!!
ゼウスロロが来てる!!」
地海は生子、壊羅、銀華の3人に自分の時空を越える力を託す!!
銀華「な、ななななにこれえ!?浮いてるうう!?」
壊羅「地海……君はまさか!!」
地海「生子、壊羅、銀華!!お願い!!過去に飛んで主君である生光にあって!!
生子!!いい忘れてたけどあなたにはアマハラの血が流れてるの!!」
ブラフマー「なんだって!?」
生子「私の名字の天之上って……まさか!!」
地海「そう、天はアマハラ
アマハラ族最後の生き残りであるあなたに全てを託すわ!! だからお願い!! あなたの」
どんっ!!
鈍い音が地海を襲った
地海「あなたの……ご先祖にこの事を全て…………!!!!!」
消えゆく地海
後ろから襲ったのはそう、紛れもなくゼウスロロだった
生子「地海ちゃああああああああん!!!!!」
叫びと同時に3人は過去へと飛ばされていった
ゼウスロロ「過去へ逃げたか……まあいいどうなろうと運命は変わらんぞ」
続く
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