第3話 本物の異世界
「付き合う…ってあの彼氏、彼女の付き合うだよね。」「はい。」「剣で突きあう…とかそういうことじゃないよね。」「私、剣持ってませんよ。」 そりゃそうだね…
「私達、
ミカちゃんがクレアおばさんと呼ぶ女性は
「まあまあ、じゃあ
ゴメンよ。敵扱いしてしまって。」
どうやら冗談ではないらしい。SFや今、流行りの異世界転移小説のように僕は違う世界に飛ばされたようだ。こういう時は焦ってもまず得はない。
それより、情報を少しでも集めるのが一番大事である。 それには…少し嘘をつくようで気がひけるが…
「クレアさん?すみません。僕、頭を打ったみたいで記憶が無いんです。少し詳しくこの世界のことを教えてもらえませんか?」
「まあ、それは大変。ミカの婚約者ならウチで大事にしないとね。」
クレアさんの話によると、どうやら本当にここは異世界で、この世界は四つの国があり、四つの種族が一緒に住んでいるらしい。
僕等がいるグランアンジェ、お隣のエルドラ、海が多いオーケアノス、神族がすむソリュー。
そして、僕達人間、魔法使い、守護神、神族。
それぞれに特徴的な所があるけれど仲良く暮らしているとの事。
ここからが本題だ!何故ミカちゃんが僕の部屋に現れたのか?
実はミカちゃんは守護神として生まれた。
守護神は全員女性で、自分の大切な人を守る種族。守護神自体は弱いもので、父親によって強さが変わるらしい。両親のことは分からないとしか話してもらえなかったが、ミカちゃんは小さな頃に魔法使いのクレアさんに預けられたらしい。
守護神は普段、カプセルに入って生まれてくる。そして契約する相手に自分のカプセルを預ける。
まあ婚約指輪や結婚指輪みたいなものかな?
小さな頃、カプセルに入って寝ている時に、寝相が悪いせいか、クレアさんの荷車から落っこちて、そのまま行方不明になったらしい。
それが何故神社の裏の川に?ちょっと分からないなぁ。
ミカちゃんは僕の腕につかまって「ねぇ、純くん。カプセルもらってよ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます