・・・・

「あたし荷物つめてくるけど、湖ちゃんそれでいいよね。途中のコンビニでパンツと靴下買えばオッケーでしょ。じゃ、ちょっと待ってて」

「あの、ちょ……って、うわー……猫に戻った。そして走って開かずの間に入った」  


 思わず実況してしまった。言うが早いか白子は元の猫の姿に戻って走り去って行った。こんな非常識な光景を目の当たりにしてもあまり動揺しない湖は既に慣れてしまったのだろうか。だとしたら案外どんなところでもいける口だとも思った。


 白子は湖のことをお洒落もしない超自然的人間にでも見えたのだろうか、着るものさえも今日のままでいいだろうという結論に至っていた。

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