第46話:先輩になれない俺

蒼桜目線_____

 気持ちを吐き出して楽になったのか寝た羅希の部屋の外にいる三人を呼ぶ。

「羅希先輩は?」

「大丈夫、さっきより落ち着いたから。」と心配症の凛音に優しく頭を撫でてあげる。

 凛音は部屋に入り

「早く羅希先輩元気になって下さいね…。」と手を握る。それを外からチラリと見て帰ろうと奇龍と雨梨は戻るのに俺はついて出た。



 外は晴天でそろそろ暑くなりそうだ。その空にそっとつぶやく

「先輩、俺どうしたらいいんですかね?」

 いつになったら羅希はこの苦しみから解放されるんですかね…?

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