450. 私はキリギリスの死骸を捨てる
Wednesday, June 5th, 2019
私は食卓の自分の席についていた。特に何をするでもなく座り、ふと足を椅子の座面の下にずらすと、何かが足に触れた。パリッとした音がしたので見てみると、キリギリスの死骸だった。私の足が当たったからか、頭部が取れてしまっていた。私はしばらく放置していたが、やはり気になるので片付けようとキリギリスを摘んだ。キリギリスの右半身は床に張り付いており、上手く剥がせなかった。破けてしまった腹部から、人間の指くらいの太さの骨が見えた。私はキリギリスをゴミ箱に捨てた。
──そして目が覚めた。
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